2007年 10月 21日

『試練が人を磨く』桑田真澄著

本日の一冊 『試練が人を磨く』桑田真澄著


桑田真澄。
ジャイアンツでエースナンバーの18番を背負う男。

高校時代はあの清原と共に、5度の甲子園出場で全国制覇2回、準優勝2回ベスト4が1回という輝かしい戦歴を誇る。


『ストイックで実直』
私の持つ桑田真澄へのイメージである。

この本にも書いてあるが、彼の生きる目的は『自分を磨く』こと。『人間力』を磨くことだという。
人間力を簡単に言えば人間の器といったところだろうか。

野球を通して人間を磨く。
彼は常にこのことを念頭において日々の生活を送っている。
くどいくらいにこのことを書いている。

人生の中で起こるすべての物事は、そのときの自分にとって最善であると彼は言っている。
いいことでも、悪いことでも自分にとってその出来事・結果がパーフェクト。そう信じて目の前にある目標に向かって全力でひた走る。
悪い事であっても、辛いことであってもそれは将来必ず自分のところへ帰ってくる。試練や困難は自分を磨く砥石である。
だから彼は困難な道を行くことを恐れない。
むしろ困難こそ自分を高めるための唯一の方法だと考えている。

人間は生きている中でよく二者択一を迫られる。
そんな時彼は迷わず困難な道を選ぶという。(サッカー解説者・評論家の風間さんも同じ事を言っていた。)
それが自分を一回り大きくしてくれると考えるからだ。

そうして努力した結果、いい成績が出なくても彼は動じない。
結果とは結果でしかなく、出た結果に対して彼は執着しない。
そこへ至るまでのプロセスが大事であって、結果とは神様が与えるおまけのようなものと言っている。
悪い結果が出ようとも、そこに至るまで自分が全力を尽くして努力したならば、その悪い結果もまた将来の自分へプラスになって帰ってくる。
目先の結果に一喜一憂せず、10年後こういう選手になっていたいという目標に向かって進んでいく。


もう一つ、彼が終始この本の中で言っているのは、『感謝の気持ち』。

悪い結果、たとえば自分が投げてる時に見方がエラーしても、いくら頑張っても試合で自分のピッチングが出来なくても、
『あぁ、ありがたい。コノ経験がきっと将来いいことにつながる。コレは自分を磨くための試練なんだ。』と前向きに考える。本気でそう考える。
何に対しても常に感謝、感謝の気持ちで接する。
だから何があっても彼は怒らない。他人を責めるような事はしない。そう心がけているそうだ。


この中では全然伝えきれないが、とにかく彼の野球に対する姿勢、野球人である前に人間として大きくなりたいという意欲は異常なまでにストイックである。

おそらくはたから見れば変人だろう。間違いない。
そのくらい節制した生活を送っている。
野球に対する姿勢、研究熱心さ、何をとっても12球団屈指であろう。その度合いがハンパではない。

常に高いところへ目標を置き、その目標達成ために全力で努力する姿は心を打たれる。
2度にわたり計3本の靭帯断裂にもかかわらず、その前向きな気持ちと努力、研究熱心さで最後にはメジャーの土を踏んでいる。

メジャーの土を踏んだことが、メジャーリーガー達の仲間入りをした事が成功なのではない。
そこに至るまで自分なりに努力し、困難に立ち向かい、自分を磨き続けてきたというプロセスが彼にとっての成功なのである。
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by sleggar1121 | 2007-10-21 23:27 | その他 | Comments(0)


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